70代の男性が腰痛でご来院。
1週間くらい前から仰向きで寝ると左の腰から臀部にかけて重苦しい痛みがあり、なかなか寝付けないという。
左側を上にして寝れば痛みが少し和らぐとのこと。
この場合、セオリー通りに考えると『腰方形筋』という深部の筋肉(腰というか腹部)がトラブルを起こしている場合が多い。
しかし、立った状態と座った状態で腰を曲げたり伸ばしたり、捻ったり倒したりと色々と動作してもそれほど腰には痛みはない様子。
年齢相応に体が硬いが。
要点を整理すると動作での痛みはさほど無く、仰向けに寝ることで腰部に重苦しい痛みが出現してくる。
こういうケースの場合、腰や臀部には直接の原因は無くて『お腹』に原因がある。
腰方形筋という筋肉の一部は『横隔膜』に付着している。
まずは座ったままお腹全体を優しくほぐして緊張を取る。
今度は仰向きに寝て横隔膜を緩めるようなイメージで先程よりも深いところにアプローチをしていく。
これが案外気持ちいい。
しばらくして、お腹の深い部分が緩んでくると仰向きで寝ていても腰がすごく楽になってくる。
腰痛アレコレである。
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