常識の非常識の代表は、『減塩』だと思う。
そもそも、塩分(減塩)と高血圧は関係ないというのが分かってきている。
ただし、日本人の20%くらいは食塩感受性の遺伝子を持っていて塩分によって血圧があがってしまうそうだ。
昔、江戸時代の刑罰に「塩抜きの刑」というのがあり、この刑を受けた罪人は目の力がうしなわれ、次第に無気力になっていくそうで、これは、体内に塩分が足りなくなり自律神経のうちの交感神経が働かなくなるためだという。
もしかすると、高血圧の予防のために極端な減塩をしていて自律神経失調症になってしまっている人が少なからずいるかもしれませんね。
それ以外にも減塩の弊害があります。
①骨が弱くなる
骨はミネラルの貯蔵庫ですが、減塩食を続けるとからだは骨からナトリウムを取り出して補おうとします。しかし、それと同時にカルシウムやマグネシウムも取り出してしまうのです。そうなれば、骨も弱くなり、心臓病リスクが高まるということが分かっています。
②胃腸が弱くなる
塩分は消化にも必要です。胃酸の主成分は塩酸ですが、この塩酸は食事などから摂る塩分がないことには作れません。とうぜん、胃酸が作られないと栄養の消化吸収が悪くなってしまいます。
また、夏場に運動をすると大量の水分を飲むため、体内のナトリウムが少なくなり、胃酸があまり作られなくなって食欲が減退します。
夏だからこそ塩分の重要性を再確認したいですね。
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