巻き爪の原因は、爪の切り方が悪い、靴が合っていない、運動不足(歩かない)の3つが主に影響していると言われていますが、長年、巻き爪をお持ちの方の足を診てきて、ある筋肉が共通して硬い傾向にあります。
ある筋肉というのは、「長母趾伸筋(ちょうぼししんきん)」です。
この筋肉を知っている人はかなりの筋肉マニアですね。
図を見ると分かるように、長母趾伸筋は腓骨(外くるぶしの骨)から親指の先端(末節骨)にまで伸びる筋肉です。
長母趾伸筋が収縮すると、「親指を反らせる」という働きがあります。
つまり、慢性的にこの筋肉が硬くなると末節骨が上の方に引っ張られて、それと同時に末節骨上にある爪母(爪を作る場所)も持ち上げられるため、爪が巻いてしまうのではないかと考えられます。
また、長母趾伸筋が硬いと足首を内側に反らせてしまうので、歩行時に親指でしっかりと地面を踏み込めません。
そうなると、地面反力による爪の反りが得られないためにますます爪が巻きやすくなるという悪循環になってしまいます。
つづく、、、
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