痛みというのは思いもよらないことが原因となっていることが多々あります。
先日【右手首が痛い】と来院された方のケース。
手首痛といっても幅が広いですが、ちょうど時計の文字盤裏が当たるところです。
病院で検査をしたところ骨には問題はないと。恐らく腱鞘炎でしょうということで、痛み止めと湿布で様子をみることになりました。
しかし、1週間以上経過したがあまり症状に変化がない・・・
特に仕事で無理をしたような覚えはないということでしたが、色々と話を聞いてみると、そういえば久しぶりに息子さんとキャッチボールをしたということでした。
それを聞いてそれが(キャッチボール)手首を痛めた原因だとピンときました。
というのも、自分も同じ経験をしたことがあるからです。
今回のケースは手首には原因はなく、【肩甲下筋(けんこうかきん)】という肩の筋肉を痛めていることで手首にリアルな痛みを感じているのです。(図を参照)
この筋肉は五十肩を引き起こす筋肉でもあり、また、肩を回したときにゴリゴリと音がするのはこの筋肉が硬くなっていることが多いです。
肩甲下筋を含め肩甲骨周りの筋肉を入念に緩めたところ、腕立て伏せの体勢で手首に負荷をかけても手首の痛みがでなくなりました。
痛みのある場所と原因のある場所は違う。という一例でした。
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