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244. 転ばぬ先の

腰痛で来院された60代男性。

 

30代の頃に椎間板ヘルニアの手術をしたということで、腰痛とは長い付き合いということでやや諦め気味の様子。

 

色々とお話を伺っていると、近頃は何でもないような場所でつまづいて転びそうになってしまうのだと。

 

かかりつけのお医者さんからは「運動をしなさい!」といつも怒られてしまうそうなのですが、腰が痛いのであまり運動をする気にはならないと・・・

 

この方の【前脛骨筋(ぜんけいこつきん)】を触れてみるとガチガチの状態。

 

この筋肉は歩くときにつまづかないようにつま先を上げる働きをしてくれます。

 

また足に痺れが出てくることがあり、坐骨神経痛や狭窄症と言われて痺れがある人はこの筋肉が問題になっていることが多いです。

 

更に、この筋肉は膝の下から始まって足裏に付いているので足裏も硬くなります。

 

足裏が硬いと全く前屈が出来ないといった体がガチガチに硬くなります。

 

時々お腹が出て前屈が出来ないという方がいますが、力士はお腹が出ていても開脚ベターッと出来るのでお腹が出ているのと前屈が出来ないのは関係ないです(笑)

 

つまり何が言いたいのかというと、腰痛と一口に言っても様々な原因があって腰だけ治療しても改善しないことが多いということです。