痛みの相談で意外と多い悩みが【踵の痛み】。
病院を受診すると、「足底筋膜炎」といった診断をされます。
実際には、踵の痛みはふくらはぎや足裏のコリからくることが多いのですが、このパターンに当てはまらないケースもあります。
ふくらはぎや足裏の筋肉はハードに走ったり、足場の悪い場所での作業によって筋肉が酷使されるとコリができてしまいます。しかし、踵の痛みで相談される方の職業で共通しているのはディスクワーク。
ほとんど下肢の筋肉を酷使する環境に無いはずです。
そこで痛みの原因を再考してみると、神経のトラブルが浮かび上がってきます。
【脛骨神経】というのが下肢の後面からくるぶしの内側を通って足裏まで走っています。脛骨神経は坐骨神経から分離し、膝から下の後面のほとんどの筋肉を支配しています。
ディスクワークで一日中座ったままでいると、太もも裏側にはイスの座面との接触で強い圧迫が長時間かかってしまうことになります。それによって、太もも裏の筋肉が硬くなり、筋肉内にある血管や神経が圧迫されます。
それにより脛骨神経に沿った部位が酸欠状態となり神経の伝達機能の低下が起こります。
簡単に言えば、血流の悪化が踵に痛みを引き起こしているのです。
その証拠に太もも裏の硬い部分を押圧したりつまんだりして筋肉を緩めていくと、踵の痛みが軽くなっていきます。
予防・改善には、定期的に立って歩いたりストレッチをして筋肉を硬くしないことです。また、高すぎる座面や硬い座面は良くないのでイスを見直さなければいけません。
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