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353. 初期療法

今週末は一気に気温が上がるようです。ということは花粉の飛散も多くなるでしょう。

 

できるだけクスリには頼らずに栄養などによってアレルギー症状を自然に押さえたいところではありますが、自然崇拝主義者でも原理主義者でもありませんので、少しはクスリの力を借りて予防しておきたいと思います。

 

実際に『強い症状が出る前から治療を始める』と、症状がひどくなってから治療を開始するより、その症状のヤマが低くなることがわかっています。

 

『初期療法』といいます。

 

そして初期療法は、一般的な内服薬である『抗ヒスタミン薬(※1)』でも、鼻に噴霧する『ステロイドスプレー剤(※2)』でも、効果があることがわかっています。

 

※4)Yonekura S, et al. Int Arch Allergy Immunol 2013; 162:71-8.

※5)Makihara S, et al. Allergol Int 2012; 61:295-304.

 

 

ちなみに栄養によってアレルギー症状を抑えるならば代表的なのが【ビタミンC】です。ビタミンCは肥満細胞(マスト細胞)の中でヒスタミンが作られるのを抑制し、細胞の外に出てきたヒスタミンの働きも失わせます。

 

日頃からたっぷりとビタミンCを補給しておくことで症状を軽くすることが期待できます。