トリガーポイント ~痛みの震源地~
85%の痛みの原因
筋肉の痛みや痺れは、筋膜(筋肉を包む膜)に発生した「トリガーポイント(筋硬結)」が原因となっているケースが多いです。
欧米の研究者の間では、腰痛症や頸肩部の慢性的な痛みや痺れの症状は、約85%が筋・筋膜、靭帯、関節包(軟部・支持組織)の蓄積的ダメージによって生じた、トリガーポイントによる、「関連痛」が原因で、椎間板や関節などの器質・構造的な変形・変性による症状は、全体の20%程度だと言われています。
トリガーポイントは鈍痛や痺れを生じさせるだけではなく、筋力と柔軟性を低下させ、筋肉を短縮・硬化させます。短縮した筋肉が骨を引っ張るので「体のゆがみ」を招き関節へのストレスが増大して、関節の構造と機能に問題が及ぶことになります。
なぜトリガーポイントができるのか?
悪い姿勢や同じ動作の繰り返しによって、一部の筋肉に偏ったストレスがかかり、やがて筋膜が変性します。この状態が改善されないと、豆粒ほどのしこり(トリガーポイント)が生成されるのです。
トリガーポイントの種類
トリガーポイントが存在する場所に限定的に痛みが生じる「局所痛」と、離れた部位に痛みがでる「関連痛」の2パターンがあります。
・活性トリガーポイント
何もしなくても痛みがある「自発痛」を起こします。
・潜在性トリガーポイント
通常は自覚症状がないが、動かしたり負荷をかけたりすると痛みが生じます。中年になると身体が固くなるのは、潜在性トリガーポイントが増えるからだと言われています。
・セントラルトリガーポイント
最初にできたトリガーポイントは、離れた部位に痛み(関連痛)を生じさせます。セントラルトリガーポイントを処置しなければ、いつになっても根本的な解決にならないのです。
・サテライトトリガーポイント
セントラルトリガーポイントから派生した関連痛エリアに、新たに生成されたトリガーポイントをサテライトトリガーポイントと呼びます。サテライトトリガーポイントを処置しても、セントラルトリガーポイントはなくなりません。
ここではトリガーポイントの代表的な症状を右に挙げ、その原因やアプローチ法について項目を設けました。
当院に来られる方々のお悩みの症状は、実に様々です。
これらの症状以外でも対応可能な症状はまだまだありますので、ぜひお問い合わせください。
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