座骨神経痛
坐骨神経痛の原因の第一位は「椎間板ヘルニア」であると言われておりますが、レントゲンでヘルニアが発見された人でも、痛みもシビレも感じることなく日常生活を過ごしている場合もあります。 ですので坐骨神経痛の原因はヘルニアが主要な原因ではなく、別のところに原因があるのです。
注:MRI所見で、ヘルニアが脊髄神経に三分の一以上食い込んでしまっている方は、手術が必要になってきます。泌尿器系での重大な問題も考えられますので、まずは医師の判断を仰いでください
その原因とは殿部筋から来ており、以下の二つの筋肉が主な原因として挙げられます。
①小殿筋
②梨状筋
①小殿筋
この筋肉は殿部の一番深いところにあるのですが、ダメージを受けやすい筋肉です。お尻・太もも外側・下腿部の外側にも痛みを送り、時にはお尻から太ももの裏~ふくらはぎに痛みを送ることもあります。 しかしこの小殿筋が原因の場合は施術効果が比較的出やすく、一回の施術で改善される場合もあります。
②梨状筋(りじょうきん)
坐骨神経は通常、この筋肉の下を通り下肢へ伸びているのですが、そうではなく梨状筋の真ん中を貫いて坐骨神経が出ている場合があります。 このような坐骨神経を生まれつき持っていた場合に、梨状筋が硬くなり坐骨神経が圧迫されて痛みを生じるのです。
このような症状を梨状筋症候群といいますが、男性よりも女性のほうが6倍も多いという統計が出ています。 ですから女性の方で、しつこく頑固な坐骨神経痛に悩まされている方は、この②が原因の可能性が大です。
この②が原因の場合でも①小殿筋よりも症状改善に時間がかかりますが、手術する必要はありません。
①②いずれの筋肉でもその処置にはコツが必要になります。
また長年の病歴の持ち主は原因が複数あって、難儀することもありますが、一つ一つ原因を除去していくことによって、改善可能ですし、実際、改善されていってる方が多数いらっしゃいますので、諦めないでほしいと思います。
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